不登校 高校留学

2019年12月2日の西日本新聞インターネットニュースによりますと、文部科学省の2018年調査で、病気や経済的な理由を除いて30日以上欠席した小中学生は、約16万5千人におよび、前年度よりも2万人増え、6年連続の増加だそうです。

不登校になる理由も期間もさまざまですが、最近、その解決策の一つとして、日本の義務教育以外の教育の場を求める方が多くなり、カナダ現地留学サポートをしている弊社にも、お問い合わせが増えてきました。

こちらの教育事情をかいつまんでお話ししますと、小学校はグレード1からグレード7(日本の中学1年生)までです。カナダの小学校に通う場合は、お子様単身のご滞在は出来ず、お母様かお父様とご滞在の親子留学(祖父母・おじさん・おばさんは不可)になります。さらに後見人も必要です。

日本の中学1年を修了しますと、グレード8からカナダのハイスクールに入れます。つまり、ミドルスクールはなく、小学校(エレメンタリースクール)または高校(ハイスクール)になり、ハイスクールはグレード12(高校3年生)までです。ここではお問い合わせの多い不登校のお子様と高校留学のお話をします。

 

ハイスクールの生徒さんはカナダでの後見人は必要ですが、単身でカナダに滞在をすることが出来ます。学校によっては寮で、一般的にはホームステイです。

気になる入試について。例外もありますが、多くの学校は日本の入試のようなテストはなく、過去2-3年の成績表、パスポート、就学ビザ(後から)、費用(合格後)、予防注射の記録、学校からの推薦状2通、登録料、英作文が必要で、教科のテストがないところが多いです。

ここで1つ気をつけないといけないのは、不登校の理由として、お医者さまの診断による病名がある場合、受け入れをしない学区や学校があります。これは、受け入れる条件として健康であることというものがあるからです。あと、カナダ人で何かメンタルの問題があっても学校に行きますが、外国人の場合はそのような生徒さんを受け入れる体制や予算が足りないというのが教育委員会からの説明です。

それから先日も聞かれましたが、不登校の期間が長く、過去2-3年以上のブランクがある場合、受け入れはそれぞれの学校や教育委員会の判断によるところが大きいので、かならずしも絶対に大丈夫ということはないのと、「学校というものが嫌いだ、行きたくなかった」という方の場合は、場所をカナダに変えても難しいのではないかということをまず考えてみてください。

それから、日本で学校に行かなくなり、カナダで高校留学をしたいと希望される方は、ハイスクール卒業を目指しますね。そうすると、例えばブリティッシュコロンビア州の場合、グレード10から12までの間に80単位を取る必要があります。これを取ってカナダ・ブリティッシュコロンビア州の高校卒業資格を得ることが出来ます。特に公立は英語力がないからと言って、1学年下げて入学することは一般的には難しいです。また日本での不登校の後、グレード11(高校2年)からカナダに入学した場合、かなり必死モードにならないと卒業資格を得るのは難しいです。

ご存じと思いますが、日本では文部科学省の高等学校卒業程度資格試験というものがあります。https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/ 今までお話したカナダのハイスクール卒業と比べると、全く異質のものですが、日本語でテストを受けられるので、言語の部分では留学よりも楽だと思います。

が、やっぱりカナダという新天地で、restartし、頑張ってみたい、不登校がきっかけで留学し成功を望む生徒さんやその応援をしたいという保護者の方へ。

いきなり長期留学ではなくても、まずは夏のカナダ中学生/高校生短期留学を体験してみてください。大学寮や高校寮滞在のサマープログラムやホームステイのプログラムがありますので、楽しみながらカナダ生活を少しでも知ってから、長期高校留学を視野に入れるのも良いのでは・・・。ただ、実際に正規留学をされるのでしたら、それなりの決心が親子さん共々必要だと思います。高校を外国で卒業するというのは、どなたにとっても簡単な話ではないからです。それでもトライしたい、リスタートしたいということで留学を目指すのでしたら、どうぞご相談ください。2002年からカナダのノースバンクーバーで現地留学サポートをさせていただいているフロムウエストが、皆様の未来の懸け橋になることが出来れば幸いです。


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